人に有益な寄生虫とは

寄生は、一方の生物が利益を得て、もう一方(宿主)が損害を受ける関係です。寄生虫はしばしば人や動植物に病気をもたらすとされていますが、古代から医療に利用されてきた例や、近年研究が進んでいる有益な効果も報告されています。

ヒル(Leeches)

かつてヒルは、痔核や腫れた精巣、脱肛、炎症性外陰部などの治療に広く用いられてきました。現在では、血液凝固を防ぎ血管拡張を促す特性を活かし、形成外科や血管再建手術で使用されています。

Wolbachia(ウォルバキア)

Wolbachiaは多くの無脊椎動物に感染する細菌で、全昆虫の20~75%に見られます。この細菌は母系遺伝するため、蚊などの病原体媒介者を抑制する生物学的防除に利用されています。

フックワーム(Hookworms)

フックワームは免疫系の進化に重要な役割を果たしてきました。微生物への曝露が不足するとアレルギーや自己免疫疾患が増えるという説があり、現在、喘息、1型糖尿病、炎症性腸疾患の予防・治療への応用が研究されています。

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