ウジ療法:創傷をきれいにする方法と効果
従来の治療で傷が治りにくい場合、医師はウジ(ハエの幼虫)を用いた療法を選択することがあります。ウジは壊死組織や感染した組織を食べて傷を清浄化し、治癒を促進します。このウジ療法は何世紀にもわたって使用されてきた実績があり、現在でも有効な治療法とされています。
歴史
- ウジは古くから創傷治療に利用されてきました。第一次世界大戦後、ジョンズ・ホプキンス大学のウィリアム・ベア博士がウジの治療効果を研究し、米国で初めてウジ療法を実施しました。
特徴
- ウジは白色で長さは約4〜12mmです。幼虫期は4〜7日間続きます。すべてのハエの幼虫が安全とは限らず、組織を食べる種類もありますが、医療に用いられるのは主に緑色ブロウフライ(Lucilia sericata)です。
治療方法
- 滅菌されたウジを傷に直接配置し、包帯で固定します。治療期間は2〜4日で、終了後にウジと包帯を取り除きます。傷が閉鎖または移植されるまで、複数回の治療が必要になることがあります。
メリット
- ウジは壊死組織や感染組織を除去し、細菌を殺菌することで治癒を早めます。手術に比べ費用が安く、在宅でも実施可能です。
FDA の承認
- 米国では医師がウジ療法を処方できます。2004年に米国食品医薬品局(FDA)はウジを医療用に製造・販売することを正式に承認し、規制を整備しました。
