バイオアイデンティカルホルモン補充療法 (BHRT) の概要と効果
バイオアイデンティカルホルモン補充療法(BHRT)は、従来のホルモン補充療法に代わる選択肢として、更年期症状の管理に用いられます。人間のホルモンと構造が完全に同一のホルモンを使用し、スーザン・サマーズの著書『Ageless』の影響で注目を集めました。これらのホルモンは FDA の承認を受けておらず、店頭でも購入可能です。
事実
バイオアイデンティカルホルモンは新しいものではなく、20年以上前から利用されています。従来のホルモン補充療法のリスクが指摘された後、女性は代替手段を求めました。これらのホルモンは自然由来の原料から抽出され、人間のホルモンと構造が完全に同一です。合成ホルモンは類似していますが同一ではありません。BHRTで主に使用されるのはエストロゲンとプロゲステロンです。
ニューヨーク・タイムズの報道によると、更年期症状の治療において約3割の女性が従来のホルモン補充療法ではなくバイオアイデンティカルホルモンを選択しています。利用者は数百万に上ります。
メリット
閉経前後のホルモン低下により、ホットフラッシュ、気分変動、肌や髪の変化、疲労感などの不快な症状が現れます。BHRTはこれらの症状緩和に有効とされています。ホルモン補充はホルモンレベルを正常化することで効果を発揮しますが、従来の治療は「一律」な処方が多いのに対し、BHRTは個々の症状や必要量に合わせて調整でき、副作用を最小限に抑えられます。
種類
BHRTで使用されるホルモンは大豆やメキシコ産の野生ヤムイモから抽出したジオスゲニンを原料に、エストロゲンとプロゲステロンに変換したものです。分子構造は人体のホルモンと完全に同一です。一方、従来のホルモン療法では妊娠馬の尿から抽出したエストロゲンや、構造が異なるプロゲスチンが使用されます。女性に必要なホルモンと適正量は、唾液検査または血液検査で医師が判断します。
投与形態
BHRTのホルモンはクリームやローションなどの外用剤として皮膚に塗布します。外用であれば分子が変化せず、バイオアイデンティカルのまま吸収されます。従来の経口剤は肝臓で代謝され、非同一形態に変わります。薬剤師が調剤し、個々の女性に合わせた濃度のクリームやローションを作製できる点も特徴です。
注意点
バイオアイデンティカルホルモンであっても、使用は必ず医師の管理下で行う必要があります。
