プロロセラピー(増殖注射療法)の概要と実践

プロロセラピー(増殖注射療法)は、痛みの緩和を目的とした代替医療の一つです。主に糖分を含む液体や、時にはタラ肝油、リドカインなどを靭帯や腱に注入します。効果については賛否が分かれ、実験的手法とされていますが、1940年代から使用されています。

手順

注射は靭帯や腱が骨に付着する部位(線維骨接合部)へ行います。一般的に4〜6回、2〜6週間間隔で実施します。対象となる痛みは、腰痛・頚部痛・関節炎・むち打ち症・手根管症候群・椎間板ヘルニア・線維筋痛症・スポーツ障害など多岐にわたります。注射時に筋肉組織を通過するため、施術後に軽い痛みや違和感が生じることがありますが、マッサージや温罨法、アセトアミノフェンで対処できます。

理論

靭帯や腱はコラーゲンで構成され、血流が乏しいため損傷後の自然治癒が不十分なことがあります。そこで、軽度の刺激剤を注入し局所的な炎症を誘発させ、免疫系を活性化させます。その結果、新たなコラーゲンが生成され、組織が元よりも強くなるとされています。

支持状況

プロロセラピーは手術を回避したい患者への代替手段として期待されていますが、現在は多くの医師が使用せず、十分な訓練も受けていません。2005年にメイヨークリニックのニュースレターで、従来の理学療法などで改善しない靭帯・腱の慢性痛に対し「有用性があるかもしれない」と言及されたことが、概念の認知拡大につながりました。

適応患者

靭帯や腱に起因する痛みがあり、定期的な通院が可能で、栄養状態が良く、免疫機能が正常な方が対象です。免疫力が低下している、栄養・ホルモン欠乏がある、あるいは靭帯・腱以外の原因で痛みがある場合は推奨されません。

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