手根管症候群手術後の理学療法
推奨事項
- 多くの医師は、在宅エクササイズに加えて理学療法を勧めます。理学療法の必要性は、手術前の損傷の程度や手術後の手の状態により異なります。両手の手術を行う場合、最初の手の回復を早めるために理学療法が強く推奨されます。
治療概要
- 手術後数日以内に、腕が軟性ギプスで固定されたまま理学療法を開始します。週2〜3回、4〜6週間続けます。氷療法、マッサージ、補助的ストレッチ、エクササイズを組み合わせ、必要に応じて温熱、超音波、パラフィンワックス、電気刺激を使用します。
初期療法
- 手術後数日は手を心臓より上に上げ、定期的に氷パックで腫れを抑えるよう指示します。理学療法士は軟部組織マッサージと氷を用いて腫れを軽減し、縫合が残っているため、指と手の可動域改善に焦点を当てた基本的なエクササイズ(指の屈伸、手の開閉、徐々に手首の回旋)を行います。補助的ストレッチで柔軟性も高めます。
中期療法
- 手術後10〜14日で縫合が抜かれ、軟性キャストの代わりに金属スタビライザー付きの手首ブレースを装着します。治療は筋力強化にシフトし、握力エクササイズや軽いウェイトでの指のリフトを開始します。傷口の感覚過敏を減らすために瘢痕部への軽いタッピングや摩擦マッサージを行います。また、腱が手根管内を滑るように「拳の形」エクササイズを導入し、切除した靭帯周囲の瘢痕組織形成を防ぎます。
上級療法
- リハビリが進むにつれ、手の筋肉と関節を安定させるための強化エクササイズを行います。特殊なプッティングで握りと伸ばし、1〜2ポンド(約0.5〜1kg)のダンベルで手首カール、微細運動制御を促す動作を取り入れます。最終段階の目標は、患者が仕事や日常生活に復帰できるようにすることです。職業や趣味で手根管症候群を再発させやすい動作を回避するためのテクニックも指導します。
