合理的情動行動療法(REBT)とは何か
合理的情動行動療法(REBT)とは
REBTは、信念・思考・感情が人間の行動に与える影響を重視する心理療法です。環境や過去の出来事だけで感情が決まるのではなく、出来事に対する解釈や信念を自ら選択できると考えます。クライアントは非合理的・否定的な信念を見つけ出し、合理的なものへと置き換えることで感情と行動を変容させます。
基本原則
- 誰もが合理的で健康的な思考が可能である。
- 世界・自分・他者に対する信念や期待は感情・行動に大きく影響する。
- 多くの信念は非合理的で自己破壊的であり、情緒的苦痛や機能不全を引き起こす。
- 非合理的信念を認識し、挑戦することで、合理的かつ健康的な信念に変えることができる。
- 信念や思考が変われば、感情や行動も変わる。
主なテクニック
- 認知再構成:非合理的な思考を特定し、合理的・適応的な考えに置き換える。
- ソクラテス式質問:クライアントに自らの信念を検証させ、矛盾や不合理さに気づかせる。
- 行動実験:日常生活で新しい思考パターンを試し、効果を実感させる。
- 宿題課題:セッション外で学んだスキルを練習し、変化を定着させる。
適応できる問題例
- 不安障害
- うつ病
- 怒りのコントロール
- 対人関係の問題
- ストレス
- 恐怖症
- 摂食障害
- 薬物・アルコール依存
実施上の特徴
REBTは比較的短期(10〜20回)で効果が期待でき、個別・集団・家族療法などさまざまな形態で提供可能です。また、コストパフォーマンスが高く、実務的なスキル習得に重点を置く点が特徴です。
