犬に噛まれた傷の感染サインと対処法
犬に噛まれることは外傷だけでなく、感染リスクも高い重大な事故です。犬の唾液には多種多様な細菌が含まれており、ほぼすべての犬咬傷には有害菌や病原体が存在し、傷口に侵入します。感染が起きると、赤み・疼痛・膿漏などの症状が現れます。
治療せずに放置すると感染の可能性が高まります
毎年約200万人が犬に噛まれ、そのうち約1%が入院を要する重傷となります。子どもが大人よりも被害を受けやすく、特に男児の感染率が高いです。犬咬傷全体の15〜20%が感染し、動物咬傷全体の80%以上を占めています。
腫れや赤みをチェック
感染の最も一般的なサインは、噛まれた部位の炎症です。赤みや腫れは約8時間後に現れ、最長で1日かかることもあります。患部が熱くなる、膿や白い分泌物が出る、リンパ節が腫れる、または傷口から放射状に赤い線が走る場合も感染の可能性があります。
重篤な感染は命に関わることも
進行した感染は髄膜炎、脳膿瘍、心内膜炎などを引き起こし、場合によっては死亡、骨髄炎、壊疽性関節炎につながります。皮膚が破れ少量でも出血がある場合は、直ちに傷口を洗浄し、感染兆候が見られたら速やかに医療機関を受診してください。
狂犬病の早期症状
狂犬病に感染した犬に噛まれた場合、幻覚やインフルエンザ様症状(頭痛・高熱)などが現れます。筋肉の痙攣や突然の水恐怖症も重要なサインです。
破傷風と敗血症
破傷風は噛み傷からも感染し得ます。破傷風の症状は患部の腫れ・疼痛、頭痛、激しい筋痙攣です。破傷風ワクチンは5年ごとにブースター接種が推奨されます。5年以上ブースターを受けていない場合は、治療時に追加接種が行われます。敗血症(血液中毒)では寒気、発熱、倦怠感や意識低下が見られ、速やかな抗生物質投与が必要です。
犬咬傷はすぐに治療を開始
感染性細菌は傷口で増殖し、命に関わる合併症や四肢切断に至ることがあります。噛まれた直後は温かい石鹸水で十分に洗浄し、抗菌剤を塗布した上で適切に包帯をします。
