危険なクモの咬傷の兆候と症状
クモに刺されても、症状が他の虫刺されと似ているため診断が難しいことが多いです。特に、睡眠中や注意がそれているときに無意識のうちに刺される「潜伏クモ」の咬傷は見逃されがちです。重篤な症状が出ない限り、ほとんどのクモの咬傷は自宅で対処できます。まずは患部を石鹸で洗い、抗菌軟膏と氷で冷やすことが基本です。
毒性のないクモの咬傷
毒性のないクモに刺された場合、主に皮膚に赤みやかゆみ、軽い炎症が見られます。痛みを伴うこともありますが、通常は1週間程度で自然に治癒します。対処法としては、鎮痛剤や抗炎症クリーム、氷嚢での冷却が有効です。まれに接触アレルギーが起こることがありますが、これは咬傷そのものよりクモの体表に触れたことが原因です。
毒性のあるクモの咬傷
毒性のあるクモの咬傷は症状が顕著で、米国で特に問題となるのはブラックウィドウとブラウンレクルーズです。
ブラックウィドウ
刺された瞬間は針で刺されたような感覚で、二本の牙痕が見えることもありますが、必ずしも目立つわけではありません。典型的な痕は中心に白い点があり、赤い輪が取り巻く標的状です。痛み、焼けるような感覚、強い筋痙攣、吐き気、呼吸困難、血圧上昇などが現れます。
ブラウンレクルーズ
最初は痛みがあり、10分以内にかゆみが出ます。中心に水ぶくれができ、赤い輪と白い外側の輪が続く特徴的な形になります。水ぶくれが破れると潰瘍となり、激しい痛みとともに発熱、悪寒、嘔吐、筋肉痛を伴うことがあります。
アナフィラキシーショック
クモの毒に対してアレルギーがある人は、毒性のないクモに刺されてもアナフィラキシーを起こすことがあります。皮膚に蕁麻疹や紅潮、腫れが現れ、腹部の痙攣、下痢、嘔吐といった消化器症状が続くことがあります。血圧低下によりめまい、失神、失禁、呼吸困難が起こり、重症の場合は喉が閉塞して致死に至ります。即時の医療処置が必要で、エピネフリン投与が最も効果的です。
