乳房切除術後の指示とケア
入院中
乳がん治療のための乳房切除術は通常2〜3時間かかります。乳房再建を同時に行う場合はさらに時間が必要です。手術後は回復室へ移動し、血圧・心拍・体温が継続的にモニタリングされます。意識が戻ったら、吐き気や痛みなどの不快感を医療スタッフに伝え、必要に応じて対処してもらいます。
多くの場合、手術後2〜3日間は入院が必要です。再建手術を受けた場合は、入院期間が延長されることがあります。術後1日目からは、腕や肩の硬直を防ぎ、瘢痕組織の蓄積を抑えるためのエクササイズが指導されます。口頭での説明に加えて、持ち帰り用の書面や図解も提供されます。
自宅でのケア
退院時に自宅での回復に関する指示が渡されます。まず、痛み止めの処方と服用方法が説明されますので、できるだけ早く薬局で受け取ってください。痛みがコントロールできないと回復が遅れます。
術部の包帯は、初回の外来受診までそのままにしておくよう指示されることが多いです。包帯交換が許可されている場合は、正しい手順が書かれた説明書が渡ります。場合によっては、乳房や腋窩にドレーンが装着されていることがあります。ドレーンの排液方法も同時に教えられます。縫合は溶ける糸で行われることが多く、取り外しは不要ですが、ステープル(金属留め具)が使用された場合は外来で除去します。ドレーンやステープルがある間は、全身浴ではなくスポンジ浴を行ってください。
感染のサイン(発熱、赤み、腫れ、膿の排出など)をチェックする方法も指示されます。腋窩や胸部のリンパ節を切除した場合は、リンパ浮腫(むくみ)の兆候を見極めることが重要です。
入院中に始めた腕のエクササイズは自宅でも続けてください。十分な休養を取り、体力を温存することが回復を促進します。可能であれば、家族や友人に日常的な家事や買い物を手伝ってもらい、無理をしないようにしましょう。
