アロマシン(エストロゲン抑制薬)の乳がん治療
アロマシンは、乳がんの再発リスクを低減し、生存率を高めるステロイド薬です。脂肪組織(乳房など)に存在するアロマターゼを阻害することでエストロゲン濃度を抑えます。アロマターゼは、化学療法後の女性の体内で前エストロゲンを活性エストロゲンに変換しますが、アロマシンはこの作用を阻止します。
使用目的
- アロマシンは、エストロゲン産生を抑制し、乳がんの再発を防止するために、女性の乳がん患者にのみ使用されます。適応は、タモキシフェン(エストロゲン抑制薬)を2〜3年使用したが効果が不十分だった、進行乳がんの閉経後女性で、化学療法などの一次治療を終了した患者です。
作用機序
- 乳がん細胞はエストロゲンによって増殖します。アロマシンは処方薬としてエストロゲンの分泌を抑え、ホルモンレベルを低下させます。閉経前は卵巣がエストロゲンを産生しますが、閉経後は乳房や脂肪組織のアロマターゼが主に産生します。アロマシンはアロマターゼの活性を阻害し、エストロゲン依存性のがん細胞の増殖を抑制します。
副作用
- 一般的な副作用として頭痛、倦怠感、不眠、関節痛、発汗増加があります。5%未満の患者で骨粗鬆症、心疾患、胸痛、吐き気が報告されています。これらの副作用は、がん細胞の増殖抑制と再発リスク低減という大きな利益に比べて軽度です。
