急性前骨髄球性白血病(APL)の概要・症状・治療
白血病とは
白血病は骨髄や血液中の白血球ががん化する疾患です。がん細胞は骨髄で増殖し、血流を通じて全身に広がります。
急性骨髄性白血病(AML)とは
急性骨髄性白血病(AML)は、白血病の中でも最も一般的なタイプの一つです。2008年の米国では約13,290人が新たに診断され、年齢が高くなるほど発症リスクが上がりますが、子どもでも発症します。AMLは骨髄で芽球(blast)と呼ばれる未熟な細胞が異常増殖することで始まります。
急性前骨髄球性白血病(APL)
急性前骨髄球性白血病(APL)は、AMLの中でも特に治癒率が高いサブタイプ(AML‑M3)です。顕著に顆粒が増えた白血球が特徴で、全体の AML 症例の約1%を占めます。特にヒスパニック系や地中海系の人に多く、2〜3歳の子どもや40歳以上の成人に頻発しますが、年齢を問わず発症します。
主な症状
APL と AML は同様の症状を示します。主な症状は以下の通りです。
- 倦怠感、疲れやすさ
- 運動時の息切れ
- 皮膚や粘膜の蒼白
- 歯茎の腫れ、出血傾向
- 傷の治りが遅い、あざができやすい
- 皮下出血(点状出血)や軽度の発熱
- 骨や関節(膝、股関節、肩など)の痛み
治療法
APL は AML の中で最も治癒が期待できるタイプです。治療の中心はビタミン A の誘導体である全トランスレチノイン酸(ATRA)です。ATRA と化学療法を組み合わせることで高い寛解率が得られます。再燃した場合は、ヒ素化合物の三酸化ヒ素(ATO)を用いた治療が行われます。
