カルボプラチン治療に伴う主な副作用
カルボプラチンはプラチナ製剤の化学療法薬で、卵巣がん、乳がん、肺がん、膀胱がん、頭頸部がん、食道がん、特定の肉腫など幅広い悪性腫瘍に使用されます。がん細胞のDNA複製を阻害し、最終的にアポトーシス(細胞死)を誘導します。主に静脈内投与されますが、特定の治療プロトコルでは腹腔内投与が行われることもあります。
血液障害
- まれに重篤な骨髄抑制が起こり、貧血、白血球減少、血小板減少を招きます。感染や出血のリスクが高まります。累積投与量が多いほど、また長期間の治療ではリスクが増大します。
- 初期症状としては、あざや出血が出やすくなる、息切れ、かゆみ、顔面むくみ、めまい、発疹、異常な倦怠感、発熱や喉の痛みなど感染症状が現れます。
吐き気・嘔吐
- 投与後24時間以内に胃腸の不快感が出ることが多く、予防・緩和のために制吐剤が標準的に処方されます。
脱毛
- 一時的なテロゲン休止期脱毛(telogen effluvium)が一般的ですが、必ずしも全員が脱毛するわけではありません。治療終了後に毛は徐々に再生します。
血球数の減少と血清マグネシウム上昇
- カルボプラチンは血小板、赤血球、白血球の数を低下させることがあります。血液検査で血清マグネシウムが上昇することも報告されています。
味覚障害
- 甘味が感じにくくなり、苦味が強く感じられることが多く、食事が淡白に感じられます。多くは治療終了後数か月で自然に回復します。
その他の副作用
- 便秘、下痢、腹痛、口腔粘膜炎、感染症、注射部位の疼痛や紅斑などが稀にみられます。
