子宮頸がんは治癒できるのか?
治癒率
子宮頸がんは比較的治癒しやすいがんとされ、局所がん(限局型)の場合、5年生存率は約92%です。進行したケースを含めた全体の5年生存率は約71%と報告されています。5年生存率はがんの予後を示す代表的な指標ですが、完全な治癒率とは必ずしも同等ではありません。
留意点
5年生存率が高くても、治癒とみなすには注意が必要です。治療後でも再発のリスクは残り、定期的な経過観察が不可欠です。腫瘍が再発した場合は、再度治療が必要になることがあります。
治療法
治療はがんの進行度や位置に応じて選択されます。主な治療法は以下の通りです。
- 外側に限局したがん:外科的切除、凍結手術(クリオサージェリー)、子宮全摘術(子宮摘出)など。
- 子宮頸部内部にがんが広がっている、または他部位へ転移している場合:外科手術に加えて化学療法や放射線療法が併用されます。
経過観察
治療後は定期的に腫瘍科医や婦人科医とフォローアップを行い、治療計画を完遂することが重要です。手術だけでがん細胞をすべて除去できないことがあるため、再発の可能性は常に考慮しなければなりません。
転移が認められる場合、化学療法は残存がん細胞の除去と再発予防の両方に効果があります。副作用(脱毛、吐き気など)や治療期間が長いことから途中で中止したくなることがありますが、治療を完了しないと再発リスクが高まります。
予防・対策
ほとんどの子宮頸がんはヒトパピローマウイルス(HPV)感染が原因です。予防策としては、12歳から26歳までの女性を対象としたHPVワクチン(ガーダシル)接種が有効です。加えて、コンドーム使用などの安全な性行為と、婦人科での定期的なパップスミア検査が推奨されます。
