子宮頸がんはHPV以外にも要因がある
毎年、世界で約50万人の女性が子宮頸がんに罹患しています。米国がん協会によると、ヒトパピローマウイルス(HPV)感染が主なリスク要因とされていますが、HPVに感染している女性のほとんどはがんになりません。したがって、HPV以外の要因が子宮頸がんの発症に関与していると考えられています。
生活習慣要因
- 喫煙は子宮頸がんリスクを約2倍にします。米国がん協会によると、喫煙者の子宮頸部粘液中に有害物質が検出され、子宮頸部を傷つける可能性があります。過体重や野菜・果物の摂取不足もリスクを高めます。また、複数の性パートナーがいることもリスク要因です。
健康状態に関わる要因
- 性感染症(特にHIVやクラミジア)に罹患したことがあると、子宮頸がんのリスクが高まります。妊娠回数が多い女性や、子宮頸がん患者の姉妹・娘もリスクが上昇します。
経口避妊薬の使用
- 米国国立がん研究所によると、長期にわたる経口避妊薬の使用は子宮頸がんリスクを上げるとされています。HPVに感染し、5年以上経口避妊薬を使用した場合、リスクは平均の4倍になる可能性があります。20歳未満で使用を開始した場合、リスクはさらに高くなります。避妊薬使用を中止してから10年経てば、リスクは元に戻ります。
ジエチルスチルベストロール(DES)
- 1940年から1971年にかけて、流産防止の目的で妊婦にジエチルスチルベストロール(DES)が投与されました。胎内でDESに曝露された娘は、子宮頸がんを含む様々な生殖器系の問題のリスクが高くなります。米国疾病予防管理センターによると、出生前にDESに曝露された女性は、膣や子宮頸部に発生する稀な癌である透明細胞腺癌のリスクが約1/1000です。また、子宮頸部の前がん病変やがんのリスクも高まります。
注意喚起
- 米国がん協会によれば、定期的にパップテスト(子宮頸部細胞診)を受けていない女性に侵襲性子宮頸がんが多く見られます。性的活動を開始してから3年以内、もしくは21歳になるまでにパップテストを受けることが推奨されています。
