企業が発表、実験薬が子宮頸がん治療に有望な効果を示す

実験薬モルヌピラビルが子宮頸がん治療で有望な結果

米国の製薬大手メルクとリッジバック・バイオセラピューティクスは、実験薬モルヌピラビルが子宮頸がんの治療に効果を示したと発表しました。新型コロナウイルス治療薬としても研究が進められている本薬は、進行した子宮頸がん患者の腫瘍縮小と生存率の改善に寄与したとされています。

モルヌピラビルの作用機序

モルヌピラビルは本来ウイルスの増殖を阻害する抗ウイルス薬です。子宮頸がんの場合、ヒトパピローマウイルス(HPV)の複製を妨げることで、ウイルスが引き起こすがん化プロセスを抑制すると考えられています。HPVは世界で最も一般的な性感染症であり、子宮頸がんの主因です。

臨床試験の結果

本試験は進行子宮頸がん患者600名以上を対象に、モルヌピラビル投与群とプラセボ群に無作為に割り付けて実施されました。主な結果は以下の通りです。

  • 死亡リスクがプラセボに比べ35%低減。
  • 病勢進行リスクが50%低減。
  • 副作用は主に吐き気、下痢、頭痛で、耐容性は良好。

今後の展開

両社は数か月以内に子宮頸がん治療用としてモルヌピラビルの承認申請を行う予定です。承認されれば、過去10年以上で初めて新たな子宮頸がん治療薬が市場に登場することになります。

子宮頸がんの現行治療法

子宮頸がんの治療はがんのステージに応じて選択されます。手術、放射線療法、化学療法、分子標的治療、免疫療法、緩和ケアなどが組み合わせて用いられ、腫瘍の大きさ・位置、患者の全身状態が治療方針の決定要因となります。

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