化学療法中の感染予防に用いる薬剤の種類
化学療法を受けると、一時的に骨髄が十分な血球を産生できなくなります。特に白血球が減少すると免疫力が低下し、感染症にかかりやすくなります。最悪の場合、重篤な感染が命に関わることもあります。そんなときに、感染を予防するために使用できる薬剤が3種類あります。
薬剤の種類
フィルグラステム(filgrastim)
ペグフィルグラステム(pegfilgrastim)
サルグラモスチム(sargramostim)
商品名・別称
フィルグラステムは、商品名としてネウポゲン(Neupogen)、ヌグラフ(Nugraf)、レリグラスト(Religrast)などがあります。一般的にはG‑CSF(顆粒球コロニー刺激因子)とも呼ばれます。
ペグフィルグラステムは商品名ネウラスタ(Neulasta)で販売されています。
サルグラモスチムはGM‑CSF(顆粒球・マクロファージコロニー刺激因子)とも呼ばれ、レウキン(Leukine)という商品名で提供されています。
投与方法
フィルグラステムとサルグラモスチムは皮下または静脈内に直接注射できます。
ペグフィルグラステムは皮下投与のみが推奨されています。
主な副作用
フィルグラステムの一般的な副作用は少ないですが、注射部位の痛み、骨痛、血液検査での異常が報告されています。
ペグフィルグラステムでは、四肢のむくみ、呼吸困難、口内炎や白斑、肩に放散する激しい腹痛などの重篤な症状が現れることがあります。
サルグラモスチムの注意すべき症状として、発熱、胸痛・胸部不快感、足や脚のむくみ、めまい・失神、アレルギー反応の兆候があります。
使用上の注意
注射前に薬剤を振ったり凍結したりしないでください。
酵母アレルギーがある方は、サルグラモスチムの使用前に必ず医師と相談してください。
妊娠中、他の薬を服用中、または何らかの薬剤にアレルギーがある場合は、必ず医師に相談した上で使用してください。
