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化学療法で使用される薬剤の種類と特徴

化学療法はがんの成長と転移を抑えるために使用されますが、実際にどのような薬剤が使われ、なぜそれらが選ばれるのかはあまり知られていません。本稿では、化学療法で使用される主な薬剤のカテゴリーとその作用機序について解説し、患者さんが治療選択を行う際の参考になる情報を提供します。

薬剤の分類

化学療法に用いられる薬剤は300種類以上ありますが、主に以下の4つのカテゴリーに分けられます。

  • 抗代謝薬(antimetabolites)
  • アルキル化剤(alkylating agents)
  • トポイソメラーゼ阻害剤(topoisomerase inhibitors)
  • アントラサイクリン系薬剤(anthracyclines)

これらを組み合わせることで、がん細胞の生存・増殖・転移を多面的に阻害します。がんが特定の薬剤に耐性を示す場合は、レジメンを変更することがあります。

抗代謝薬

がん細胞は増殖のためにエネルギー代謝が活発です。抗代謝薬はこの代謝過程を妨げ、細胞増殖を抑制します。代表的な薬剤には6‑メルカプトプリンや5‑アジチジンなどがあり、皮下投与や静脈注射、経口投与が行われます。

アルキル化剤

アルキル化剤はDNAに直接結合し、鎖を切断・変性させることで細胞分裂を阻害します。シクロホスファミド、アブラキサン、メクロレチン酸塩などが代表例で、主に静脈内投与が用いられます。

トポイソメラーゼ阻害剤

トポイソメラーゼはDNAの二重らせん構造を解く酵素です。この酵素を阻害すると、DNA複製が進行できず細胞増殖が停止します。代表的な薬剤はCPT‑11(イリノテカン)、カンプトテシン、タキソールなどで、ほとんどが静脈投与です。

アントラサイクリン系薬剤

アントラサイクリンは「フリーラジカル」作用によりDNAや細胞膜を損傷し、がん細胞の保護機構を奪います。ミトキサンロン、ドキソルビシン、ダウノルビシンなどがあり、静脈投与が主流です。血管外に漏れると組織障害や水疱を引き起こす恐れがあります。

その他の薬剤

化学療法にはホルモン拮抗薬、コルチコステロイド、抗嘔吐薬など、主薬以外の補助薬も併用されます。これらは副作用の管理や治療効果の向上を目的としていますが、投与される薬剤の数が増えることで患者さんが混乱しやすくなります。治療を受ける際は、腫瘍内科医との綿密な相談や、患者支援団体からの情報収集が重要です。

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