がん治療に伴う口内炎の予防と痛み緩和方法
化学療法や放射線療法など標準的ながん治療は多くの効果がありますが、口内炎といった副作用が生じることがあります。治療中に口の粘膜に赤や白の病変が現れ、痛みで食事や飲水、睡眠すら困難になることがあります。
口腔衛生
口内炎予防に最も効果的なのは口腔衛生です。治療前に歯科検診を受け、虫歯や歯周病がないか確認しましょう。治療開始後は以下を実践してください。
- 食後は必ず歯を磨く。柔らかめの毛先の歯ブラシとフッ素配合の一般歯磨き粉を使用し、漂白成分や研磨剤が含まれるものは避ける。
- 歯ブラシは使用後にしっかり洗浄し、熱いお湯で洗うと効果的です。
- デンタルフロスはワックス加工されたものを優しく使用する。化学療法で歯茎が敏感になるため、強くこすりすぎないよう注意。
- 口内に潰瘍がある場合は、重曹小さじ1に冷水約200mlを混ぜたうがい液を作り、口内をやさしくすすぐと痛みが和らぎます。
食事
がん治療は免疫力を低下させるため、栄養バランスの良い食事が回復を助けます。以下を心がけましょう。
- 果物、野菜、全粒穀物を積極的に摂取し、ビタミン・ミネラルを補給する。
- 1日あたり約1.9〜2.8リットル(64〜96オンス)の水分を摂取し、十分な水分補給で口内の乾燥と潰瘍の悪化を防ぎます。
薬物療法
口腔衛生と食事だけで痛みが強い場合は、医師に相談して以下の薬剤を使用します。
- 局所用鎮痛剤やコーティング剤で痛みを緩和し、潰瘍への刺激を防止。
- パリフリン(palifermin)などの処方薬は、細胞再生を促進し潰瘍の回復を早める可能性があります。ただし適応が限られるため、必ず医師と適合性を確認してください。
口内炎は治療中のつらい症状ですが、適切な口腔ケア・栄養管理・薬物療法を組み合わせることで、痛みを軽減し回復を早めることができます。
