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化学療法後の髪の再生治療と予防法

化学療法による脱毛

化学療法はがん細胞を速やかに増殖させることを狙い、細胞分裂が活発な細胞を破壊します。その副作用として、毛根細胞も同様に影響を受け、全身にわたって髪が抜けることがあります。使用する薬剤や投与量によっては、薄毛程度から完全な禿頭まで様々です。

脱毛のタイプ

化学療法に伴う脱毛は大きく次の3種類に分けられます。

  • 斑状脱毛(円形脱毛症):部分的に光沢のある薄い皮膚が現れ、円形や不規則な形で脱毛します。
  • 全頭脱毛(全体性脱毛):頭部全体の毛が抜けます。進行速度は個人差があります。
  • 全身脱毛(全体性脱毛症):頭部だけでなく体全体に毛がなくなる状態です。

いずれのタイプでも、毛根は死んでいないため、適切な治療を行えば再び毛が生えてくる可能性があります。

治療法

現在、FDA(米国食品医薬品局)で承認されている唯一の薬剤はミノキシジル(商品名ロガイン)です。ミノキシジルは男女ともに使用でき、血流を改善して毛包を刺激し、毛の成長を促進します。ただし、がん治療後の効果は個人差があり、すべての患者で有効とは限りません。

予防策

化学療法中の脱毛を軽減するために「頭皮冷却(クライオセラピー)」が広く用いられています。頭部に氷パックや冷却キャップを装着し、血流を一時的に抑えることで、薬剤が頭皮に届く量を減らします。効果は報告されていますが、頭皮への薬剤量が減少するため、がん細胞が残るリスクも指摘されています。

毛髪再生が不可能なケース

脱毛が瘢痕性脱毛症(毛包が瘢痕組織に置き換わる)となった場合、ミノキシジルなどの薬剤では毛は再生しません。このような場合はウィッグやレースフロントウィッグ、特殊ウィッグといった代替製品が選択肢となります。眉毛は眉ペンシルで描く練習や、タトゥーで永続的に再現する方法もあります。

なお、脱毛の程度や再生の可能性は個人差が大きく、主治医と相談しながら最適な対策を選ぶことが重要です。

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