セツキシマブ(エルビトゥックス)の副作用とリスク
米国がん協会によると、毎年14万人以上が大腸がんと診断されます。早期に発見された場合、手術に加えて静脈内化学療法が選択肢となり、セツキシマブ(商品名エルビトゥックス)はその一つです。本稿では、セツキシマブの主な副作用と注意点をまとめます。
一般的な副作用
- 疲労感や皮膚の発疹が約89%の患者で報告され、最も頻繁に見られる副作用です。
- 全身の痛みや腹部の痛みが約51%の患者で見られます。
- 乾燥肌、かゆみ、息切れ、便秘が40〜50%の患者で発生します。
その他の副作用
- 胃腸症状(吐き気、口の乾燥、胃粘膜刺激、嘔吐)
- 神経系症状(不眠、混乱、不安、うつ)
- 爪の薄くなる、発熱、寒気、頭痛、骨痛、咳嗽など
過敏症反応
- 投与初回時に約2〜5%の患者で急性アレルギー反応が起こります。
- 軽度:声がかすれる、吸気時の高音など。
- 重度:呼吸困難、血圧低下、意識喪失、心筋梗塞や心停止に至ることもあり、1000例に1例の致死率があります。
リスク
- 血中カリウム低下(低カリウム血症)により心血管系に影響。
- 注射部位の重篤な皮膚感染(蜂巣炎、膿瘍)
- 投与後約27〜43日で突発的な死亡が約2%で報告されています。
留意点
- 妊娠中は流産や胎児死亡のリスクがあるため使用しません。
- 小児への使用は禁忌です。
- マウス由来タンパク質に対するアレルギー既往がある場合は別薬を選択。
- 心不全、不整脈、肺疾患、冠動脈疾患のある患者は慎重に検討が必要です。
