大腸がんとは

大腸がんは、消化管の一部である大腸(結腸)に発生するがんです。多くは「腸のがん」と呼ばれ、初期段階では良性の腺腫性ポリープとして現れ、数年かけて悪性化します。ポリープは痛みや自覚症状がほとんどないため、定期的な検査でしか発見できません。

初期症状

症状が出始めると、以下のような変化が見られます。

  • 2週間以上続く便通の変化(下痢・便秘)
  • 直腸からの出血、または便に血が混じる
  • 腹部の痛みや痙攣、排便時の不快感
  • 倦怠感、体重減少

スクリーニング検査

早期発見のために、以下の検査が利用されます。

  • 便潜血検査・便DNA検査(非侵襲的)
  • 柔軟性シグモイドスコピーや大腸内視鏡検査(侵襲的)
  • バリウム注腸検査(X線撮影)

これらの検査は、ポリープや早期がんの有無を確認し、必要に応じて即時に切除できる利点があります。

治療法

がんのステージに応じて治療法が決まります。

  • ポリープ段階:内視鏡下でのポリープ切除が可能
  • 早期がん:腹腔鏡手術や部分切除で治癒が期待できる
  • 進行がん:大腸部分切除+リンパ節郭清が基本。結腸再建が難しい場合は一時的または永久的な人工肛門(コロストミー)になることも
  • 補助療法:化学療法、放射線療法、分子標的薬など

リスク要因

大腸がんの罹患リスクを高める要因は次の通りです。

  • 年齢:50歳以上の人の約90%が発症
  • 過去の大腸がん・ポリープ歴
  • 潰瘍性大腸炎・クローン病などの慢性炎症性腸疾患
  • 遺伝性疾患(家族性腺腫性ポリポーシスなど)
  • 家族歴(親・兄弟・子どもに大腸がんがある)
  • 食生活(赤肉・加工肉の過剰摂取、食物繊維不足)
  • 生活習慣(運動不足、肥満、喫煙、過度の飲酒)

これらのリスクがある人は、特に定期的なスクリーニングを受けることが推奨されます。