STEC感染症(腸管出血性大腸菌感染症)とは

概要

シガ毒素産生大腸菌(STEC)は、シガ毒素を産生する特定の大腸菌株が引き起こす細菌感染症です。腸粘膜を損傷し、激しい腹痛、血便、発熱などの症状が現れます。重症例では脱水や電解質異常、腎不全に至ることがあります。

感染経路

主に汚染された食物や水の摂取によって感染します。代表的なリスク食品は以下の通りです。

  • 十分に加熱されていない挽肉
  • 未殺菌の牛乳やジュース
  • 汚染された生野菜や果物
  • 特に牛や羊などの家畜との接触

対象と症状

すべての年齢層で罹患しますが、子どもや高齢者に多く見られます。感染後3~4日で症状が出始め、10日程度続くことがあります。主な症状は以下です。

  • 激しい腹痛
  • 血便(血性下痢)
  • 発熱

治療

治療は対症療法が中心です。

  • 脱水予防のための点滴や経口補水液
  • 必要に応じた抗生物質(医師の判断により)
  • 腹痛緩和の鎮痛剤
  • 重症例では入院治療

予防策

食品衛生の徹底が最も効果的です。

  • 挽肉は内部温度71℃(160°F)まで十分に加熱する
  • 未殺菌の牛乳やジュースは摂取しない
  • 野菜や果物は食べる前にしっかり洗う
  • 家畜との直接接触は避ける
  • トイレ後や食事前の手洗いを徹底する

受診の目安

血便や激しい腹痛が続く場合は速やかに医療機関を受診してください。早期診断と適切な管理が合併症の予防につながります。

ホジキンリンパ腫 - 関連記事