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アスベスト曝露が引き起こすがんの種類と予防策

中皮腫

中皮腫は胸膜や腹膜などの中皮組織に発生するがんで、アスベスト粉塵に曝露した人に多く見られます。潜伏期間は30〜50年と長く、腹部の腫れや胸水、腸閉塞、血液凝固異常、発熱などの症状が現れます。喫煙と併用するとリスクが大幅に上昇します。

肺がん

アスベスト粉塵を長期間吸入すると肺がんのリスクが高まります。特に喫煙者は発症率がさらに上昇します。発症部位は主に気管支ですが、気管や肺胞からも起こり得ます。初期は無症状が多く、症状が出た場合は嗄声、血痰を伴う咳、体重減少などです。診断は喀痰細胞診や生検で行います。

アスベストは胃がん、喉頭がん、結腸がんとも関連が指摘されていますが、肺がんや中皮腫ほど確実なエビデンスはありません。

アスベストについて

アスベストは耐熱性に優れた天然鉱物で、かつてはシガレットフィルター、ブレーキパッド、天井・床タイル、断熱材などに広く使用されました。1970年代まで大量に使用されましたが、健康被害が明らかになると規制が始まり、1989年に建設分野での使用が部分的に禁止されました。破損や劣化により繊維が飛散すると肺に吸入され、炎症とサイトカイン産生を引き起こし、がん化につながります。

リスクが高い人

アスベストを含む作業環境で長年働いた人が最もリスクが高いです。具体的には建築・解体作業員、配管工、電気工事士、造船業者などが挙げられます。また、清掃員やメンテナンス作業員、さらにはアスベスト汚染された衣服を介して家族が二次的に曝露するケースもあります。

アスベスト防護

米国労働安全衛生局(OSHA)は、建設現場や造船所、一般産業におけるアスベスト曝露防止のための規則を制定しています。規則では防護服や呼吸用防護具の使用、作業環境の空気中アスベスト濃度の測定・管理が義務付けられています。

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