肺線維症とは何か?
肺線維症とは
肺線維症は、肺組織が瘢痕化(線維化)することで肺機能が低下し、息切れや咳などの症状を引き起こす慢性かつ進行性の疾患です。炎症や過剰な結合組織の形成が原因で、肺が硬くなり酸素交換が妨げられます。
主な原因
肺線維症の原因は多岐にわたります。代表的なものは以下の通りです。
- 有害物質や大気汚染物質への長期曝露
- 自己免疫疾患(例:全身性硬化症、関節リウマチ)
- 特定の薬剤(例:抗がん剤、抗生物質)
- 肺疾患(例:慢性肺炎、結核)
- 年齢が50歳以上、喫煙歴がある人に多く見られます
症状と経過
初期症状は軽い息切れや乾いた咳ですが、病状が進行すると安静時でも呼吸困難が強くなり、日常生活に支障をきたします。肺の硬化は不可逆的で、時間とともに徐々に悪化します。
治療法
現在、肺線維症を根本的に治す治療法はありませんが、進行を遅らせ症状を緩和するための治療が行われます。
- 抗線維化薬(ピルフェニドン、ニンテダニブなど)
- 酸素療法:酸素吸入により血中酸素濃度を維持
- 肺リハビリテーション:呼吸筋強化や運動指導
- 重症例では肺移植が検討されます
適切な管理と早期の医療介入が、生活の質(QOL)向上に重要です。
