良性肺腫瘍の種類と特徴
タイプ
肺にできる良性腫瘍は主に3つのタイプに分類されます。
- ハマルトーマ:良性肺腫瘍の約75%を占め、最も一般的です。成人に多く見られ、肺の周辺部に発生します。
- 気管支腺腫(Bronchial adenoma):全良性肺腫瘍の約50%を占めます。カルチノイド腫瘍や粘液表皮癌など、実際には低悪性度の腫瘍を含みます。
- 粘液腺腫(Mucous gland adenoma):主気管支や小枝気管支に発生し、完全に良性です。
診断と特徴
いずれのタイプも、主に肺の外側周辺に形成されますが、気管支樹の中心部に見られることもあります。
- ハマルトーマは脂肪、軟骨、上皮細胞からなる硬い大理石様の結節です。
- 気管支腺腫は粘液腺や気管支管から発生し、増殖が極めて遅い低悪性度腫瘍として認識されます。
- 粘液腺腫は柱状の形状を取り、時に小さなキノコのような外観を示します。
発症年齢
良性肺腫瘍の平均診断年齢は45〜50歳です。ハマルトーマは特に50〜60歳で発症率が高くなります。
30歳未満での発症は全体の約6%に過ぎず、子どもや青年での発生は極めて稀です。
治療上の留意点
医師は肺に潜在的な有害病変がないか確認するため、または症状(肺炎や肺虚脱など)を引き起こす場合に、外科的切除を選択します。
警戒すべき症状
良性腫瘍でも以下の症状が現れた場合は早期の診断と除去が重要です。
- 持続的な咳や喘鳴
- 呼吸困難、息切れ
- 血痰
- 発熱、肺内のヒューヒュー音
腫瘍が気道を塞ぐと、肺炎や肺虚脱、呼吸困難を引き起こす恐れがあります。
