肺がん治療の最新ブレークスルー
早期発見
現在、肺がんを100%確実に早期に検出できる方法はありませんが、CT(コンピュータ断層撮影)が有望視されています。CTで早期に発見し、診断後1か月以内に手術を受けた患者の生存率は驚異の92%に達しました。ただし、CTは微細な異常も多数検出するため、偽陽性が多くなるリスクがあります。
低侵襲手術
デューク大学の研究では、胸腔鏡手術(TSC)を受けた患者は、従来の開胸手術や化学療法に比べて回復が早く、肺がんへの対処も良好であることが示されました。胸腔鏡手術は3つの小さな切開だけで行われ、身体への負担が大幅に軽減されます。
効果的な薬剤
テネシー州ナッシュビルのヴァンダービルト・イングラムがんセンターによると、肺がん治療薬の承認数が増加しています。その中でも、腫瘍周囲の血管新生を阻害する薬剤は特に期待されています。血流が遮断された腫瘍は成長や転移ができません。
腫瘍指紋解析
腫瘍の生物学的特徴を詳細に把握することで、より的確な治療が可能になっています。ヴァンダービルト・イングラムがんセンターの血液検査は、特定の遺伝子変異を持つ患者が新薬に高い反応を示すことを明らかにしました。また、尿検査でCOX2阻害剤の効果が期待できる患者を予測する研究も進んでいます。
将来展望
これらの最近のブレークスルーにより、肺がんの治療環境は改善傾向にあります。男性の死亡率は1990年代初頭から減少し、女性でも近年死亡率が下降し始めています。
