小細胞肺がんと非小細胞肺がんの違いとは?
顕微鏡像の違い
小細胞肺がん(SCLC)の細胞は小さく円形で、細胞質が少なく核が濃いです。しばしば塊やシート状に増殖します。一方、非小細胞肺がん(NSCLC)の細胞は比較的大きく形が不規則で、細胞質が豊富で核はやや薄い色を呈します。腺がん、扁平上皮がん、大細胞がんなど、さまざまな組織学的パターンが見られます。
増殖・転移の特徴
SCLC は増殖が速く、転移も早期に起こりやすい、非常に攻撃的ながんです。診断時に他臓器への転移が認められることが多いです。対照的に NSCLC は増殖速度が遅く、診断時に肺内にとどまっているケースが比較的多いです。
治療法の違い
SCLC は主に化学療法と放射線療法で治療します。腫瘍が肺に局所化している場合は手術が選択肢に入ることもあります。NSCLC は病期や患者の全身状態に応じて、手術、化学療法、放射線療法、あるいはそれらの併用が行われます。治療方針はがんのステージ、患者の年齢・体力、遺伝子変異の有無などで決まります。
予後
SCLC の5年生存率は約7%と低く、予後は不良です。NSCLC の5年生存率は約19%で、SCLC よりはやや良好ですが、やはりがんのステージや治療内容、患者の健康状態に大きく左右されます。
