非喫煙者でも肺の上葉に瘢痕ができる原因は?
肺の上葉に瘢痕(線維化)ができる原因は喫煙だけではありません。非喫煙者でも罹患しうる疾患や環境要因をまとめました。症状としては息切れ、咳、倦怠感などが現れますが、正確な診断は医師に相談してください。
サルコイドーシス
全身の臓器に炎症性肉芽腫を形成する疾患です。肺に発生すると、上葉に瘢痕が残り、呼吸困難や咳、疲労感を引き起こすことがあります。
間質性肺疾患(ILD)
肺実質の炎症と線維化を伴う疾患群です。特に特発性肺線維症(IPF)は進行性で、上葉に瘢痕が蓄積しやすく、息切れや咳が徐々に悪化します。
慢性感染症
結核、真菌感染、非結核性抗酸菌感染などは肺組織を破壊し、瘢痕形成につながります。主な症状は咳、息切れ、発熱、体重減少です。
放射線治療
胸部腫瘍の治療に用いられる放射線は、肺組織を損傷し炎症と線維化を引き起こすことがあります。咳や息切れ、胸痛が見られることがあります。
自己免疫疾患
関節リウマチや全身性エリテマトーデス(SLE)などは肺に炎症を起こし、上葉に瘢痕が残ることがあります。症状は呼吸困難、咳、倦怠感です。
環境因子への曝露
アスベスト、シリカ粉塵、特定の化学物質などの有害物質は肺組織を傷つけ、線維化を促進します。咳、息切れ、喘鳴が典型的です。
薬剤性肺障害
メトトレキサート、アミオダロン、ブレオマイシンなどの薬は肺に炎症や線維化を引き起こすことがあります。症状は咳、息切れ、疲労感です。
いずれの場合も、肺の瘢痕が疑われる際は早めに医療機関で評価を受けることが重要です。
