非ホジキンリンパ腫(NHL)の治療ガイドライン
非ホジキンリンパ腫とは
リンパ腫は全身のリンパ節やリンパ組織・臓器に発生するがんです。リンパ節は抗体の産生や自己免疫機能に関わるため、リンパ腫は体に大きな影響を与えます。ホジキンリンパ腫と非ホジキンリンパ腫(NHL)はどちらも白血球ががん化しますが、NHLは特定の細胞型が認められないため、治療選択肢が異なります。
放射線療法
放射線療法は、局所的に限局したNHL(例:バーキットリンパ腫)に有効です。外部放射線を用いて腫瘍を縮小させ、周囲組織へのダメージを最小限に抑えることが目的です。照射部位や線量は腫瘍の位置・大きさに応じて腫瘍専門医と放射線科医が共同で決定し、通常は4〜6週間のコースで行われます。
化学療法
多くのNHLは急速に増殖するため、化学療法が最も効果的な治療法とされています。血流に投与した抗がん剤ががん細胞のDNAを破壊し、腫瘍を縮小させます。
しかし、化学療法には副作用が伴います。白血球が減少するため、脱毛、極度の倦怠感、感染症リスクの増大が起こりやすく、治療は通常1剤または数剤の組み合わせで行われます。また、腫瘍崩壊症候群(TLS)に注意が必要で、腫瘍が急激に壊れると代謝異常を引き起こすことがあります。
骨髄移植
1990年代以降、NHL患者に対する骨髄移植が行われています。自己骨髄または適合ドナーから採取した骨髄を凍結保存し、化学療法で骨髄が損傷した後に解凍して移植します。これにより、血液細胞の再構築が促進されます。
臨床試験への参加
難治性や特殊なタイプのNHLに対しては、最新の治療薬を評価する臨床試験が実施されています。これらの薬はまだ完全に承認されていないことが多く、低用量で厳密に管理された環境下で投与されます。参加患者は頻繁なモニタリングと詳細な質問への回答が求められ、将来の治療法開発に貢献します。
