口内や唇が濃い紫色に変色する原因と対策
はじめに
口内や唇が濃い紫色に変色すると、何らかの異常が隠れている可能性があります。ここでは主な原因と対処法を解説します。
主な原因
外傷・打撲
舌や頬を噛んだり、口に衝撃を受けた場合、血管が破れ出血し、紫色のあざとして現れます。
出血傾向
血液凝固障害や抗凝固薬の服用により、口内で出血しやすくなり、紫色の変色が起こります。
感染症
口内炎やヘルペス性口内炎などの感染症は炎症とともに色素沈着を引き起こすことがあります。
薬剤性変色
一部の化学療法薬や抗マラリア薬は、口内粘膜の一時的な色素変化をもたらすことがあります。
喫煙
タールや有害化学物質が蓄積し、口内や唇が暗く変色します。
ホルモン異常(アジソン病)
副腎皮質ホルモンが不足すると、皮膚や粘膜に黒色素が増え、口内が濃い紫色になることがあります。
遺伝性疾患(Peutz‑Jeghers症候群)
皮膚や粘膜に色素沈着がみられ、消化管にポリープを伴う稀な遺伝性疾患です。
メラノーマ
口腔内に発生する皮膚がんで、暗く不規則な斑点として現れます。
受診の目安
以下の症状がある場合は、速やかに歯科医師または医師の診察を受けてください。
- 痛みや腫れを伴う
- 出血が続く
- 変色が急激に広がる
- 他に発熱や全身症状がある
対処法と治療
原因が特定できれば、外傷の場合は自然治癒を待ち、感染症は抗ウイルス薬や抗菌薬で治療します。薬剤性変色は使用中止や代替薬への変更が必要です。喫煙は禁煙が最も効果的です。アジソン病やPeutz‑Jeghers症候群は専門医の管理が不可欠です。メラノーマが疑われる場合は早期に外科的切除と病理検査が求められます。
いずれにせよ、自己判断で放置せず、専門家の診断を受けることが重要です。
