新たに診断された多発性骨髄腫の治療法は?
多発性骨髄腫は骨髄内の抗体産生形質細胞ががん化する疾患です。治療は患者の状態やリスクに応じて選択されます。
軽症例
軽症または境界型の多発性骨髄腫は、症状がほとんど出ないことが多く、米国国立医学図書館(U.S. National Library of Medicine)によれば、初期治療は経過観察が中心です。診断後数年にわたり症状が出ないケースもあります。
幹細胞移植が必要な症例
症状が出ている患者では、まず健康な骨髄幹細胞移植が可能かどうかが判断されます。メイヨークリニックは、全身状態、年齢、疾患進行リスクなどが移植適応の基準になるとしています。
移植適応者の初期治療
移植が可能と判断された患者は、以下のいずれかのレジメンで初期治療が行われます。
- レナリドミド+低用量デキサメタゾン
- ボルテゾミブ+デキサメタゾン
移植非適応者の初期治療
移植が不適応と判断された患者は、次の組み合わせが一般的です。
- メルファラン+プレドニゾロン+サリドマイド
- メルファラン+プレドニゾロン+ボルテゾミブ
治療選択時の留意点
米国国立医学図書館は、骨髄移植が生存率を向上させる一方で、感染症や臓器障害など重大な合併症リスクも伴うことを指摘しています。患者の全身状態や生活の質を総合的に評価し、最適な治療戦略を選択することが重要です。
