送電線と電磁界 (EMF)

送電線は発電所や変電所から住宅や商業施設へ電力を供給する高電圧・大容量のラインです。送電線から分岐した配電線が各家庭やビルに電力を届けますが、特に送電線は高い電磁界(EMF)を発生させ、長時間の曝露が懸念されています。

日常生活に存在するEMF

電磁界は電気の流れから生じます。人工的なEMFは至る所にあり、家電製品は低レベル、雷は非常に高レベル、スーパーマーケットの冷蔵ケースの通路でも中程度のレベルが測定されます。電気毛布で寝る、アイスクリームを買う程度の短時間・低濃度の曝露は健康リスクはほとんどありません。

送電線近くに住むリスク

研究によって結論は異なりますが、一般的には送電線から十分な距離を保てば安全とされています。カリフォルニア州では私有地から150フィート(約45m)離すことが基準です。一方、2005年のオックスフォード大学の研究では、送電線から220ヤード(約200m)以内に住む子どもは白血病のリスクが70%上昇すると報告されています。

米国環境保護庁(EPA)の見解

子どもの健康リスクへの関心が高まったことから、EPAは国立衛生研究所(NIEHS)と共同で調査を行い、1998年の報告で「電力線の磁界はがんの可能性のある原因である」と結論付けました。

曝露を避けるためにできること

電力会社は適切な距離を保てば安全と主張し、連邦政府も磁界は「可能性がある」原因と位置付けています。安全策としては、送電線からできるだけ遠く(目安は600フィート=約180m以上)に住むことが推奨されます。