粘膜黒色腫の治療法

粘膜黒色腫は、口腔、咽頭、上気道などの粘膜に発生するまれで侵襲的ながんです。死亡率が高く、5年生存率は20〜50%と低く、診断は隠れた部位にできるため、進行した状態で見つかることが多いです。肛門、尿路、膣の粘膜にも発生し得ます。

外科手術

  • 他の黒色腫と同様、根治的切除が第一選択です。しかし、粘膜黒色腫は解剖学的に切除が難しく、がんが速やかに広がるため、完全切除が困難なケースが多いです。陽性リンパ節が認められた場合は、同時に摘出します。手術後も再発リスクが高いため、定期的な検査が重要です。

放射線療法

  • 手術が不可能な腫瘍に対しては、放射線療法が腫瘍の進行を抑制し、稀に根治することがあります。欧州では比較的一般的に用いられ、米国でも徐々に採用が進んでいます。手術後に放射線を併用することで、再発率(約50%)の低減が期待されます。

その他の治療法

  • インターフェロンやワクチン療法などの薬物療法は皮膚黒色腫で研究が進んでいますが、粘膜黒色腫は全黒色腫の1%未満と非常に稀なため、臨床試験が実施しにくい状況です。日本では全黒色腫の約25%を占めるほど相対的に頻度は高いものの、十分なデータが蓄積されていません。そのため、効果的な新薬の開発は今後の課題です。

その他のがん - 関連記事