神経芽細胞腫の治療法
神経芽細胞腫は主に5歳未満の子どもに発症し、特に1歳未満で頻繁に見られます。成人や高年齢の子どもに発症することは極めて稀です。神経細胞から発生するこのがんは、副腎、腹部、胸部、頸部、骨盤、神経叢が存在する部位などに現れます。治療はがんのステージ、子どもの年齢、腫瘍の性質や細胞の種類に応じて選択されます。
手術
低リスクと判断された場合、外科医は腫瘍の切除を試みます。腫瘍の大きさや位置により、完全切除が可能なこともありますが、肺に近い場合は腫瘍を残すか、できるだけ多く切除した後に化学療法や放射線療法で残存細胞を除去します。
手術中放射線治療(IORT)
腫瘍の切除が困難な場合、手術中に線形加速器で腫瘍部位に局所的に放射線を照射します。これにより周囲の正常組織への放射線影響を最小限に抑えながら、がん細胞を効果的に破壊できます。
放射線療法
高線量の放射線でがん細胞を死滅させます。手術や化学療法が効果を示さない場合や、再発防止のために用いられます。治療中は専門チームが周囲の健康な細胞を保護するよう努めますが、正常組織が損傷するリスクは伴います。
化学療法
抗がん剤を体内に投与し、がん細胞の増殖を抑制・破壊します。副作用として毛髪の脱毛や正常細胞の障害が起こります。腫瘍縮小を目的に手術前に行うことや、手術が不可能な場合の主要治療として使用されます。
幹細胞移植
自家造血幹細胞移植は、血液から幹細胞を採取し、化学療法でがん細胞を除去した後に戻す方法です。幹細胞は骨髄で赤血球・白血球・血小板へと分化し、患者の血液系統を再建します。
治療による副作用と長期管理
がん治療は甲状腺機能障害、二次がん、不妊、集中力低下、認知機能障害などの長期的な影響をもたらすことがあります。定期的な医師のフォローアップ(年1回以上)を受け、早期に問題を発見・対処することが重要です。
