音響神経腫の診断方法
音響神経腫は、内耳道にある蝸牛神経または前庭神経を包むシュワン細胞鞘から発生する良性腫瘍です。成長は遅いものの、時間が経つと側頭骨の後方に広がり、脳を圧迫することがありますが、脳組織に浸潤することはありません。遺伝的要因は関与していないと考えられています。
診断手順
- MRI(磁気共鳴画像): 音響神経腫の確定診断に最も有効です。フェロ磁性インプラントがある患者は禁忌です。ガドリニウム造影剤を使用すれば、直径1〜2mmの微小腫瘍も検出可能です。
- シスタノグラフィー(空気造影): MRIが実施できない場合に代替として用いられます。感度が高く、内耳道内の小さな腫瘍を検出できます。
- CT(コンピュータ断層撮影): 静脈造影剤を併用し、1.5cm以上の音響神経腫を除外します。
- 高速スピンエコー法: ガドリニウム造影が不要で、比較的安価かつ迅速に撮像できますが、他の聴覚障害原因を見逃す可能性があります。
- 組織学的鑑別: 腫瘍が髄膜腫かどうかを判断します。Antoni A 型は細長い紡錘形細胞が密に配列し、Antoni B 型は緩やかな海綿状構造を示します。
