子宮摘出手術で卵巣は残すべきか、除去すべきか?
子宮摘出手術(子宮全摘出)とは
子宮(子宮体部と子頸部)を外科的に除去する手術です。卵巣(卵巣摘出)を同時に行うかどうかは、患者さんの年齢・健康状態・将来の妊娠計画などに基づき、医師と相談して決めます。
1. 全子宮摘出術(Total Hysterectomy)
全子宮摘出術では子宮全体が除去されますが、卵巣は必ずしも取り除かれません。
2. 卵巣を温存する場合
- 閉経前で生殖年齢にある女性。
- 特別な卵巣疾患がない場合。
卵巣を残すことでエストロゲンやプロゲステロンなどのホルモン分泌が続き、月経周期や全身のホルモンバランスが保たれます。
3. 卵巣を除去する場合(卵巣摘出)
以下のような状況で卵巣摘出が検討されます。
- 閉経後または閉経が近い場合:卵巣がんリスク低減のため。
- 卵巣嚢胞、腫瘍、その他の異常がある場合。
- 卵巣癌や乳癌の家族歴が強い場合の予防的手術。
4. ホルモン補充療法(HRT)
卵巣を除去した後は、ホルモン不足に伴うほてり、気分変動、膣乾燥などの症状が出ることがあります。その際は、ホルモン補充療法で症状緩和を図ります。
卵巣摘出の有無は、年齢・全身状態・将来の妊娠計画・既往歴などを総合的に評価し、医師と十分に相談した上で決定します。目的は患者さんの健康と生活の質を最適に保つことです。
