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膵臓がんの放射線療法と化学療法の併用

放射線療法と化学療法

放射線療法は、X線などの高エネルギー放射線を用いて悪性細胞を死滅させる治療法です。外部照射(体外から放射線を当てる)と内部照射(放射性物質を腫瘍近くに配置する)の二つがありますが、正常組織も損傷する可能性があり、吐き気・嘔吐・下痢・倦怠感などの副作用が生じます。

化学療法は、抗がん剤を用いてがん細胞の増殖を抑制する治療です。静脈・筋肉注射や経口投与が一般的で、膵臓近傍に直接薬剤を注入する局所化学療法も一部で行われます。

膵臓がんでは、放射線療法は化学療法に比べて適応が少ないです。その理由は、放射線は局所的な腫瘍に効果的ですが、診断時にはすでに転移が進んでいることが多く、また膵臓の位置が深部でアクセスが困難なためです。

併用治療(化学放射線療法)

多くの場合、放射線療法と化学療法は併用されます。これは「化学放射線療法」と呼ばれ、がんをできるだけコントロールすることを目的としています。特に「境界切除可能」な腫瘍に対しては、腫瘍縮小や局所化を期待して手術前に併用が行われます。

通常、放射線療法が先行し、腫瘍部位のがん細胞を局所的に破壊した後に化学療法が行われます。放射線は局所的にがん細胞を標的とし、化学療法は全身に作用するため、残存する微小転移や体内に散在したがん細胞を除去することが期待されます。

使用される抗がん剤

膵臓がんの化学療法で一般的に使用される薬剤には、ゲムシタビン、フルオロウラシル、ドセタキセル、シスプラチン、ミトマイシン(ミトマイシンC)などがあります。新世代薬としては、カペシタビン、オキサリプラチン、イリノテカンがあり、治療効果の向上が期待されています。

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