手術不能な膵臓がんの基礎知識
手術不能な膵臓がんとは
手術不能な膵臓がんは、がんが他の臓器へ転移している、または膵臓の奥深くや血管に近い部位にあり、外科的に切除できない状態を指します。
主な症状
症状は他の膵臓がんと類似しており、以下のようなものがあります。
- 腹部の痛み
- 背中の痛み
- 体重減少
- 食欲不振
- 倦怠感
- 吐き気・嘔吐
- 下痢
- 黄疸(皮膚や眼球が黄色くなる)
- 濃い尿
- かゆみ
治療法
根治は難しいものの、症状緩和や生活の質向上を目的とした治療が行われます。
- 化学療法:全身に作用しがん細胞を抑制します。
- 放射線療法:高エネルギーX線でがん細胞を破壊します。
- 分子標的療法:がん細胞の増殖に関わる特定のタンパク質を阻害します。
- 免疫療法:患者自身の免疫系ががん細胞を認識・排除できるよう支援します。
- 外科的処置:胆管や腸管の閉塞を解除するための緩和手術が行われることがあります。
- 緩和ケア:痛みや吐き気などの症状を管理し、生活の質を最大限に保つ総合的な医療です。
予後
手術不能な膵臓がんの予後は厳しく、5年生存率は5%未満です。ただし、適切な治療と緩和ケアにより、数か月から数年の延命が可能です。
患者と家族へのサポート
診断を受けたら、主治医と治療方針をしっかり話し合いましょう。がん患者支援団体やカウンセリング、ソーシャルワーカーの活用など、精神的・生活的支援が利用できます。
