前立腺がん手術の概要と注意点
前立腺は膀胱の下、骨盤の奥深くに位置する、くるみ大の液体を分泌する男性生殖器官です。がん化しやすく、多くの前立腺がん患者は前立腺を摘出する手術を選択します。メモリアル・スローン・ケタリングがんセンターの統計によると、手術の治癒率は約60%です。
事実
- 根治的前立腺摘除術(radical prostatectomy)では、前立腺全体と精嚢、前立腺を通過する尿道の一部、精管の末端、膀胱頸部の一部を除去します。
手術方法
- いずれの方法でも腹部への深い侵入が必要です。後腹壁アプローチは骨盤リンパ節へアクセスしやすいように大きな腹部切開を行います。会陰アプローチは腹部切開をせず、会陰部の切開で前立腺を摘出します。腹腔鏡下前立腺摘除術は小さな切開を用い、ダ・ヴィンチ手術システムによるロボット支援手術も行われます。
適応患者
- 局所がんで、平均余命が7〜10年以上ある健康な患者が根治的前立腺摘除術の対象となります。
副作用
- 出血、感染、勃起不全、不妊、尿失禁などが手術に伴う主な副作用です。
注意点
- 会陰アプローチは、肛門と陰嚢の間の切開で行うため、糞失禁のリスクが高くなります。メモリアル・スローン・ケタリングがんセンターの泌尿器科部長Peter T. Scardino氏によれば、根治的前立腺摘除術の死亡率は0.1%未満です。
