シプロテロン(シプロテロン酢酸エステル)の副作用と注意点
シプロテロンは前立腺がんやホルモン療法に使用される薬剤で、テストステロンに構造が似ています。効果が期待できる反面、さまざまな副作用が報告されています。以下では、頻度別に主な副作用と対処法、注意すべき点をまとめました。
一般的な副作用
性欲や性機能の変化(増加または低下)
勃起障害、射精困難
乳房の腫脹・圧痛(男女共通)
乳汁分泌(男性でも稀に起こります)
これらは体が薬に慣れると徐々に軽減することが多いですが、症状が長期間続く、または悪化した場合は医師に相談してください。
まれではない副作用
皮膚の変色、発赤、灼熱感、かぶれ、冷感
めまい・不安定感、筋力低下、倦怠感
体重増加、毛髪の増加、光過敏症(紫外線に対する感受性上昇)
便通の変化(下痢・軟便)や頻回な排便
片側の筋肉の脱力・疼痛、歩行バランスの変化
上記の症状が現れたら速やかに医師へ報告し、必要に応じて投薬の調整を行います。
稀な副作用(緊急対応が必要)
高血圧、急激な体重減少、異常出血・あざ、黄疸(皮膚や眼球が黄色くなる)
呼吸困難、胸痛、心拍不整、失神、意識障害
激しい頭痛、視覚障害、言語障害、嚥下困難
急性腹痛、血尿、タール状の黒便、皮膚水疱・発疹
発熱、寒気、全身の痙攣、痙縮
これらは生命に関わる可能性があるため、直ちに救急医療機関を受診してください。
使用上の注意
既往歴や現在の疾患(脳卒中、血栓、肝機能障害、うつ病、循環器疾患、2型糖尿病、心疾患など)を必ず医師に伝えてください。
定期的な血液検査や肝機能チェックが推奨されます。
薬物相互作用
アンドロゲン、エストロゲン製剤、コルチコステロイド、抗精神病薬、抗ヒスタミン薬(ジフェンヒドラミン等)、麻薬性鎮痛薬、鎮静剤、抗不安薬、糖尿病薬などと併用すると、効果の増減や副作用リスクが変わります。
新たに薬を開始する際や他の薬を中止する際は、必ず担当医に相談してください。
