前立腺がん放射線治療のポイントと注意点
前立腺がんは、前立腺にある細胞が異常に増殖することで発生します。放射線治療を選択した場合、治療法や副作用、注意点を正しく理解しておくことが重要です。
放射線治療の種類
- 外部ビーム放射線療法(EBRT):体外の装置からX線に似た放射線ビームを前立腺に照射します。
- 内部放射線療法(ブラキセラピー):放射性シード(種子)を前立腺内に埋め込み、局所的に放射線を照射します。早期で成長が緩やかながんに主に用いられます。
副作用と注意点
外部ビーム(EBRT)
一時的または長期的に、腸・膀胱の症状や勃起障害、疲労感が出ることがあります。放射線は体外から照射するため、他人への放射線防護は不要です。治療前の食事や水分摂取については医師の指示に従ってください。
内部放射線(ブラキセラピー)
副作用はEBRTに比べて少ないですが、尿閉、直腸炎、勃起障害などが起こることがあります。稀にシードが血流に乗って肺などに移動するケースがありますが、健康被害は報告されていません。
治療後は、妊娠中の女性や小児への接触を数時間から数か月程度制限する必要があります。また、シードが体外に出る可能性があるため、コンドームの使用が推奨されます。
最新技術でリスク低減
EBRTの進化形「3次元適合放射線療法(3‑D‑CRT)」は、コンピュータで前立腺を正確にマッピングし、がん部位にだけ放射線を集中させるため、周囲組織へのダメージが少なく副作用も軽減されます。
内部放射線の新技術「ハイディーズレート(HDR)ブラキセラピー」では、放射性物質をカテーテルに通し、約15分間照射した後に装置を取り除きます。高線量を短時間で照射でき、正常組織への影響が最小限に抑えられます。入院期間も短縮されます。
治療に関する疑問や不安は必ず担当医に相談し、可能な副作用・予防策・準備について十分に理解したうえで治療に臨んでください。
