前立腺がんの凍結治療(クライオサージェリー)
機能
凍結手術は、前立腺内に4〜8本の細い針を挿入し、アルゴンガスで-140〜-150°F(約-96〜-101°C)まで冷却して氷球を形成し、がん細胞や腫瘍を凍結・破壊します。針挿入部位(会陰部)は局所麻酔で感覚を鈍らせ、超音波画像で針と氷球の位置・大きさをリアルタイムで確認しながら手術を進めます。手術は1〜2時間で終了し、通常は外来で行われますが、観察のために一晩入院が必要になる場合もあります。
メリット
皮膚に切開はなく、針の小さな穿孔だけで済むため回復が早く、他の治療に比べ副作用も軽減されます。膀胱や腸の症状は数日で改善し、失禁や直腸がんのリスクも低減します。また、必要に応じて何度でも繰り返し施行でき、内部放射線療法や根治手術に比べ生存率が高いとされています。
副作用
尿道の瘢痕、失禁、勃起不全は一般的な副作用ですが、ほとんどは2〜3週間で改善します。血尿、骨盤底部痛、陰嚢腫脹、頻尿なども報告されます。
留意点
再発前立腺がんで、予後が8年以上期待できる患者に凍結手術は有効な選択肢です。手術や放射線療法のリスクが高い既往症がある場合や、過去に手術・放射線治療で合併症を経験した患者にも適用されます。
注意事項
術後は副作用の出現や程度を医師・治療チームに速やかに報告し、必要に応じて薬剤や理学療法で対処することが重要です。
