前立腺肥大は排尿や性機能にどのような影響を与えるか?
前立腺が肥大すると、尿道が圧迫され、排尿や性機能にさまざまな障害が生じます。以下に主な影響とそのメカニズムをまとめました。
排尿への影響
1. 膀胱出口閉塞
肥大した前立腺が尿道を狭め、膀胱から尿が体外へ出る通路が妨げられます。その結果、排尿開始が遅れ、尿流が弱くなり、出すのに力むことがあります。
2. 膀胱の残尿
閉塞により膀胱が完全に空にならず、残尿が残ります。残尿は尿路感染症のリスクを高め、膀胱機能の低下を招きます。
3. 頻尿・切迫感
前立腺の刺激と閉塞が膀胱過活動を引き起こし、頻繁にトイレに行きたくなる、急に尿意が強くなるといった症状が現れます。
4. 尿の垂れ流し(滴り)
排尿後に尿道内に残った尿が漏れ出し、少量の尿が滴ることがあります。
性機能への影響
1. 精液の流れの阻害
前立腺は精液の主要成分を分泌しますが、肥大により射精管が狭くなり、精液の排出が妨げられます。結果として精子数が減少し、受精能力が低下します。
2. 勃起不全
勃起を司る神経は前立腺の近くに走っています。前立腺肥大がこれらの神経を圧迫すると、勃起が得られにくくなる、または維持できなくなることがあります。
3. 逆行性射精
一部の患者では、射精時に精液が膀胱へ逆流し、陰茎からは出てこない「逆行性射精」が起こります。これにより妊娠の可能性が低下します。
症状の程度は個人差が大きく、前立腺肥大の進行度や全身の健康状態によって異なります。排尿障害や性機能の変化を感じたら、早めに医師に相談し、適切な検査と治療を受けましょう。
