前立腺がんの進行期について
概要
前立腺がんは、膀胱と尿道の近くに位置する前立腺という腺に発生するがんです。多くの場合、症状は進行した段階まで現れません。がんはゆっくりと成長し、初期は前立腺内にとどまりますが、進行すると前立腺外へ広がり(局所進行)や遠隔転移(転移性)を起こします。
識別(診断)
前立腺がんは、前立腺の細胞が悪性変化したものです。腺は男性の精液の大部分を産生します。通常、症状が出るのはステージIIIまたはIVで、腫瘍は比較的緩やかに増大します。ステージIIIは腫瘍が前立腺外の筋肉や臓器に拡がった「局所進行」段階で、ステージIVは骨やリンパ節など遠隔部位へ転移した「転移性」段階です。
症状
最も一般的な症状は排尿障害です。頻尿、尿が出にくい、排尿時の灼熱感などは膀胱炎や尿路感染と似ています。また、骨盤・腰部・大腿部・肋骨に鈍い痛みが数日から数週間続くことがあります。これらは前立腺近くの部位で、転移が疑われます。体重減少、倦怠感、吐き気も見られることがあります。
原因とリスク要因
原因は完全には解明されていませんが、食生活と遺伝が関与すると考えられています。高脂肪食(赤肉や動物性脂肪)や肥満はリスクを高めます。また、家族に前立腺がんの既往があると罹患率が上がります。
診断
年齢は最大のリスク要因です。黒人男性は40歳以上、白人男性は50歳以上でリスクが上昇し、65歳以上の男性に全症例の約65%が集中します。年齢に関係なく、全ての男性が検診を受けることが重要です。
治療と予後
早期に発見された前立腺がんは手術や放射線療法で治癒が期待できます。一方、転移が認められると予後は不良で、長期的に管理は可能ですが根治は難しいです。症状がある、家族歴がある、リスク年齢に該当する場合は速やかに医師に相談し、定期的な検診で早期発見に努めましょう。
