皮膚がんは、日光にさらされる顔・頭皮・首・腕・脚などに最も多く発生します。顔に新しい腫瘍やしみができたら、形や色、感触をよく観察し、以下のがんの特徴と照らし合わせてみてください。判断が難しい場合や不安がある場合は、すぐに医師に相談しましょう。

基底細胞がん(Basal Cell Carcinoma)

最も一般的な皮膚がんで、転移しにくく治療成功率は約98%です。主に顔や日光に当たる部位に現れ、直径数ミリ程度の丸い盛り上がりとして現れます。表面は滑らかで「ワックス状」や「真珠光沢」と表現され、小さな血管が見えることがあります。色素がない普通のほくろと見分けにくいため、診断には生検が必要です。

扁平上皮がん(Squamous Cell Carcinoma)

早期に発見すれば比較的簡単に治療できます。基底細胞がんの約25%の頻度で、男性に多く見られます。顔・頭皮・耳・手の甲など、日光を多く浴びた部位にできやすいです。症状は、硬くてざらざらした赤い腫瘍や、鱗屑(うろこ)が付いた潰瘍様の斑点として現れます。放置すると徐々に増大し、他部位へ転移する恐れがあります。特に下唇にできた場合は危険性が高いため、速やかに受診してください。

メラノーマ(Melanoma)

皮膚がんの中で最も致死率が高いタイプです。体のどこにでも発生しますが、顔にできる頻度は低く、男性では胴体・首、女性では腕や脚に多く見られます。見た目は不規則な形や色のほくろで、色むらがあったり、痛みや出血を伴うことがあります。赤・白・青・黒といった多彩な色を示すこともあります。口や鼻の粘膜に黒ずんだ病変として現れることもあります。疑わしい斑点を見つけたら、すぐに医師に診てもらいましょう。

その他の可能性

稀ですが、他の種類の皮膚がんもあります。顔にできた腫瘍ががんかどうか不安な場合は、必ず医師に相談してください。ほくろや日光斑、乾癬、湿疹、傷跡、いぼ、良性腫瘍などががんと間違われることがありますが、がん以外でも治療が必要な疾患が潜んでいることがあります。