定義

メラノーマは、色素を産生するメラノサイトががん化したものです。遺伝的要因や環境要因など、さまざまな要因(未解明のものも含む)が関与してメラノサイトが悪性転換します。

評価(診断)

新たに変化したほくろや皮膚病変が見つかった場合、医師は ABCDE というチェックリストを用いて評価します。これに加えて、皮膚科医による詳細な視診・生検が行われます。

ABCDE基準
A — 非対称性:病変の左右で形が違う
B — 境界不整:輪郭が不明瞭、ギザギザまたはぼやけている
C — 色の変化:茶色・黒の混合が一般的だが、赤・白・青が混ざると要注意
D — 直径:6mm以上、またはサイズ増大が懸念材料
E — 進展性:時間とともに形状・色・大きさが変化するか

タイプ

メラノーマは主に4つの亜型に分類されます。亜型自体が予後に直接影響するわけではありません。

  • 表在拡散型(SSM):全診断の約70%を占め、最も一般的。男性では体幹部、女性では下肢に多く見られ、平坦または隆起した境界不明瞭な病変が典型です。
  • 結節型(NM):全体の15〜30%。主に脚や体幹に黒色の結節として出現し、成長が速く ABCDE 基準に当てはまらないこともあり、診断が遅れることがあります。
  • リントゴ・マリグナ型(LMM):5〜15%。前がん病変であるリントゴ・マリグナ(LM)から進行し、主に高齢者の首や上肢など日光に曝露された部位に出現します。色の変化や形状の変化が進行のサインです。
  • 腱索遠位型(ALM):5〜10%。手のひら、足の裏、爪床周辺に発生し、特に肌の濃い人に多く見られます。

転移性メラノーマ

がんが他の部位へ広がった状態を転移性メラノーマと言います。主な転移先は、局所・遠隔リンパ節、肺、肝臓、脳です。中央値の生存期間は約9か月と報告されています。

治療

非転移性メラノーマは早期診断と外科的切除が根治的です。進行例ではインターフェロン療法が行われますが、化学療法は有効性が確認されていません。

有名な患者例

米国上院議員ジョン・マケイン元大統領ロナルド・レーガン、トークショーホストのレジス・フィルビン、レゲエ歌手ボブ・マーリーなどがメラノーマで闘病・逝去しています。