精巣癌のタイプと概要
タイプ
精巣癌は主に「セミノーマ」と「非セミノーマ」の2種類に分類されます。各タイプは細胞の特徴で区別され、さらに以下のサブタイプがあります。
- セミノーマ:古典型、異形成型、精子細胞型
- 非セミノーマ:胚芽腫、胚性癌、絨毛癌、黄嚢腫、奇形腫など
セミノーマは全体の約40%を占め、残りは非セミノーマです。両方の細胞が混在するケースもあります。
リスク要因と症状
精巣癌は15歳から34歳の男性で最も多く見られ、特に20歳から39歳に多発します。主なリスク要因は以下の通りです。
- 家族歴または本人の既往歴
- 停留精巣(降りてこない精巣)
- 先天性異常
主な症状は、精巣のしこりや腫れ、痛み、陰嚢内の急激な液体貯留、陰嚢の重さ感などです。これらは他の疾患でも起こり得るため、医師の診察と検査が必要です。
診断
診断は主に以下の方法で行われます。
- 腫瘍マーカーを測定する血液検査
- 超音波検査
- 組織検査(生検)
癌が確認された場合は、転移の有無と範囲を調べるステージング検査が行われます。治療方針はステージ、癌のタイプ、年齢や全身状態に基づき決定されます。
治療
セミノーマは放射線に感受性が高く、非セミノーマは増殖・転移が速い特徴があります。混合型は非セミノーマと同様に治療されます。
治療法は大きく3つに分かれます。
- 手術(精巣摘除術)
- 放射線療法
- 化学療法
早期に発見すれば95%以上の治癒率が期待でき、治療への反応も良好です。
生殖能力への影響
治療は精子の産生やホルモンバランスに影響を与えることがあり、将来的な妊娠希望がある場合は、治療開始前に精子バンクへ凍結保存することが推奨されます。
