注意欠陥障害(ADD/ADHD)の症状と診断ポイント
注意力が散漫であることだけが注意欠陥障害(ADD/ADHD)の全てではありません。症状はタイプごとに異なり、正確な診断には具体的な兆候の把握が必要です。
用語の整理
ADD と ADHD は同じ障害を指す呼称です。ADHD には以下の 3 種類があります。
- 注意優位型(主に不注意)
- 過活動・衝動性優位型
- 混合型(注意+過活動・衝動性)
日常会話で「ADD」と言う場合、しばしば注意優位型を指すことが多いです。
過活動・衝動性の症状
- エネルギーが過剰で落ち着きがない
- 頻繁にそわそわし、手足を動かす(落ち着きのなさ)
- 会話の途中で割り込む、話しすぎる
- 順番を待つのが苦手で、衝動的に行動する
不注意の症状
- 集中力が続かず、課題を途中で放棄しがち
- 指示や説明を聞いても注意が向かず、作業が遅れる
- 細部に注意が行き届かず、ミスが多い
- 忘れ物や約束を忘れることが頻繁にある
診断基準
ADD/ADHD と診断されるには、次の条件をすべて満たす必要があります。
- 症状が 7 歳以前に出現し、少なくとも 6 カ月以上持続していること
- 学業、職場、家庭、対人関係など、生活の複数の領域で機能障害が認められること
リスク要因
- 遺伝的要因が強く、患者の約 4 人に 1 人は近親者に同様の障害がある
- 妊娠中の喫煙や薬物使用は子どもの発症リスクを高める
- 幼少期の鉛への曝露は発症に関与する可能性がある
- 早産児は注意欠陥障害を発症しやすい
