注意欠陥障害(ADD)の治療薬はどれが適切か?

注意欠陥障害(ADD)の診断が確定したら、次に考えるべきは治療法です。多くの場合、ADDの治療は薬物療法を中心に行われ、複数の薬剤が選択肢として挙げられます。薬の特徴や効果・リスクを正しく理解すれば、患者本人や保護者が最適な選択をしやすくなります。

重要性

ADDの方は、組織化や時間管理、対人スキルに課題を抱えることが多く、日常生活全般にストレスが広がります。薬物療法を始めることで、集中力が向上し、目標達成や生活のコントロールがしやすくなる一方で、適切な薬剤選びは容易ではありません。

誤解

薬が「魔法の解決策」で全てが完璧になると考えるのは誤りです。集中力や衝動性は改善されても、長年培った対人スキルの欠点はすぐには解消されません。薬と併せて行動療法などの心理的サポートが有効です。また、ADDは24時間続く状態であるため、仕事や学校の時間帯だけでなく、週末や休暇中も継続的に服用することが推奨されます。

刺激薬(スタimulant)

最も一般的に使用されるのは刺激薬です。1960年代にFDAで初めて承認され、現在もデキシドリン、リタリン、アデロールなどが処方されています。刺激薬は脳内のドーパミン濃度を上げ、快感・注意・運動に関与します。その結果、集中力が高まり、衝動的な思考や行動が抑制されます。

刺激薬は短時間型と長時間型があり、短時間型は1日2〜3回服用、長時間型は8〜12時間効果が持続します。

副作用

睡眠障害、食欲減退、頭痛、心拍数増加、震えや不安感、うつ状態などが報告されています。多くは体が薬に慣れるにつれて軽減しますが、症状が続く場合は服用を中止する必要があります。稀に、会話が減少したり引きこもり傾向が強まる、強迫症状が現れることもあります。

非刺激薬

現在FDAが承認している非刺激薬はストラテラ(アトモキセチン)だけです。刺激薬がドーパミンを増やすのに対し、ストラテラはノルエピネフリンを増加させ、注意力や集中力に影響を与えます。24時間以上効果が持続するため、1日1回の服用で済みます。

ただし、服用中に自殺念慮が増えるリスクがあるため、うつ病や双極性障害のある患者は特に注意が必要です。軽度の副作用としてめまい、イライラ、吐き気、頭痛が報告されています。

代替薬の選択肢

刺激薬やストラテラが使用できない場合(例:心疾患があるなど)、血圧降下薬や抗うつ薬(ゾロフト、イミプラミン、デシプラミン)などが代替として検討されます。効果は刺激薬やストラテラほど高くはありませんが、一部の患者に有用です。

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