注意欠陥障害(ADD)とは?
特徴
- ADDのある人は注意や集中が続かず、指示を守るのが難しいことがあります。課題に飽きやすく、イライラしやすい点も見られます。また、衝動的な行動や無駄話が増え、周囲の話を聞いていないように感じられることがあります。症状は人それぞれで、現れ方は多様です。
診断
- ADDの診断は簡単ではなく、他の疾患と区別するために複数のステップが必要です。症状は少なくとも6か月以上続き、7歳以前に出現していることが基準となります。成人の場合は子どもの頃から症状が続き、日常生活や対人関係に支障をきたすことが条件です。子どもでは、同年齢の子どもと比べて行動問題が頻繁かつ深刻である必要があります。
影響
- 適切な診断と治療がないと、学業や仕事の失敗、自己肯定感の低下、行動問題、うつ、対人関係の破綻、薬物乱用など深刻な結果を招く恐れがあります。正確な診断は本人の健康と成功に不可欠です。
誤解
- かつては子どもは思春期までにADDを克服すると考えられていましたが、現在では多くの症状が成人期まで続くことが明らかになっています。
考慮点
- ADDは生物学的な要因による障害とされています。遺伝的要因が大きく関与しますが、妊娠中の困難、アルコールやタバコへの曝露、鉛中毒、早産、低出生体重などがリスクを高める可能性があります。ただし、これらが直接の原因と断言できる証拠はまだ不十分です。
予防・対策
- 生物学的な要因が主なため完全な予防は難しいですが、効果的な治療法は確立されています。医師は「マルチモーダル」アプローチと呼ばれる総合的治療を行い、教育・行動指導・心理的支援・必要に応じた薬物療法を組み合わせます。教師、保護者、同僚、友人への情報提供と、患者本人への一貫したポジティブな強化が重要です。
可能性
- 適切な診断と治療が行われれば、ADDを持つ人も持たない人と同等に成功する可能性があります。障害があっても、能力に上限はありません。